
共創プロジェクトで、できたを経験
児童発達支援・放課後等デイサービスを展開する姉妹施設「mico mico」様からの新規立ち上げ、
放課後等デイサービス「mico cala」様において、ブランディング支援を担当しました。
ネーミングからロゴ、CI/VI、サイン計画、経営理念の言語化サポート、その他印刷物等を担当しています。
スタッフの方々や先行利用するお子さん方に協力いただきながら「参加型クリエイティブ」を通じてブランドをつくっていきました。
「できたを経験する」という役割から一歩踏み出し、それぞれが持つ発達特性を得意に変え、「自分らしくカラフルに成長できる居場所(サードプレイス)」としてブランド価値を設計しています。
共創のプロセスから生まれたあたたかな体温は、空間デザインからSNS運用まで、一貫したブランド体験として根付いていきました。
子どもたちと社会をつなぐ経験を作れないか
「施設づくりを通して、子どもたちと社会をつなぐ経験を作れないか」
自信をもって社会に飛び立つ準備場所担ってほしい・・・ヒアリングを重ねる中で浮かび上がったアツいオーナー様の視点が、ブランドの起点となりました。
完成されたデザインを私たちが用意するのではなく、ブランドをつくる過程そのものを子どもたちの「社会の役に立つ経験」へと昇華させること。
自分のつくったものが施設の顔となり、誰かを迎え入れる。
たとえそれがエゴであっても、将来子どもたちが社会に旅立っていくうえで、この参加型プロジェクトを思い出してどこか自信につながったら・・
そんな思いから、参加型プロジェクトを軸にブランディング プロジェクトが始まりました。
マーケティング面の支援
利用を検討される保護者の方々へ、ブランドのあたたかな世界観をそのままお届けできるよう、コミュニケーションの形も従来の紙媒体にとらわれず再検討しました。
施設を探す保護者にとって最も知りたい「そこにある空気感」をタイムリーにお伝えするため、デジタルを基点とした発信へとアプローチをご提案しました。
これまでの活動で育んできた既存の繋がりを大切に活かしながら、現場のスタッフが日々の様子を無理なく、かつブランドの魅力を保ったまま発信し続けられる独自のクリエイティブも整えました。
結果として、私たちの予想を上回る多くの方々に想いが届き、立ち上げ当初の不安を払拭するほどの反響とともに、スムーズなスタートを切ることができました。
コンセプトとネーミング
コンセプトはそれぞれの発達特性を得意に変え成長できる場所、またサードプレイスを意味する「自分らしくカラフルに成長できる居場所」をご提案しました。
ネーミングは姉妹施設のビジュアルから想起した「カラフル」というキーワードを軸に、一人ひとりの違う色が重なり合い、社会へ羽ばたいていく願いを込めました。
ネーミングも、姉妹施設「mico」に「カラフル」を掛け合わせ、複数の候補から「mico cala(ミコカラ)」へと決定しました。

VI/ロゴ
ロゴマークは、プログラム内で子どもたちが丸い透明ふせんをプラ板に重ね合わせて作った「彩り豊かなモチーフ」から生まれています。
そこから一部を抽出し印刷に耐えることの出来るよう調整、円を「花」に見立てて再構築しました。
この形には、姉妹施設の「木のロゴ」と対になる「姉妹性」と、2つの花が連なることで表した「社会との繋がり(社会性)」が込められています。
また、「エクスクラメーションマーク」を葉にたとえ、色とりどりの発想や個性を発見して自信や可能性を見出す居場所を表現しました。
小学生でも真似して描けるほどシンプルな造形に落とし込むことで、日々の遊びやプログラムの中でも愛され続けるカタチとして機能させています。

CI/VI・サイン計画
名刺、パンフレットなどの印刷物・空間サインの計画も手掛けました。
ロゴタイプの「i(アイ)」の文字から抽出した要素で柔らかなピクトグラムを制作し、スタッフルームなどの施設内サインへ展開しています。
外観は、強みである多彩なプログラムが行われていることが地域に伝わる、視認性の良いデザインとしました。
クリエイティブ制作の中では色や装飾、フォントに至る細部まで既存施設「mico mico」様のお姉ちゃんらしく見た目から伝えるにはどうしたら良いか・・・にオーナ様と相談を重ねました。
パステルカラーでも、柔らかすぎると乳幼児向けになってしまう、そして彩度を上げすぎると姉妹感がなくなってしまう・・
そこで、従来の幾何学を取り入れながらすこし彩度を下げたクスミカラーや、学童感を表すペイントや手書きの装飾をもちいました。
そしてすべてのクリエイティブで、各々の得意を堪能するピクトグラムが自由に過ごす様子を取り入れ「自分で出来ること、個性を自信に変え社会へとびたっていく」想いを視覚化していきました。

理念策定支援
同時並行で、経営理念の策定支援をおこないました。
先方のコンサルタントの方の案を元にライティング案を提案し先方と共に案を出し合って経営理念を言語化しパンフレットなどに落としこんでいきました。
どんなときでもお子さん、保護者の方目線
ブランディングプロジェクトを通して印象的だったのは、常に「お子さん」が施設でのびやかに、自分らしく過ごすためにはどのようにしたらいいのか、自分が通う身になったらどんな体験ができるとうれしいか、どんな部屋があるといいか・・などなど 常にお子さんの立場と保護者の方の目線に立ってオーナー様は考えられていたことでした。
この優しさと寄り添う姿勢が、施設全体を包み込むあたたかな空間づくりへと繋がっていると感じました。
この度は貴重な機会および共に開所まで走らせていただき、本当にありがとうございました。





